三賢社

ドラ猫進化論 沼田朗

定価:本体1800円+税
四六判 並製 272ページ
ISBN978-4-908655-13-5 C0095
発行:三賢社

ドラ猫進化論

沼田朗

ふてぶてしく、したたかな、愛すべき生きざま。

変わりゆく暮らし、町並み、人情の隙をかいくぐり、
ドラたちはこの世をどう生き抜いてきたか。

ヨソサマの家に忍び込んでは食卓の魚を掠め取り、堂々と逃げ去る通称「ドラ猫」。変わりゆく人々の暮らしや街並みに、いったい彼らはどう適応してきたのだろう。貴重な愛玩動物として繫がれていた平安の世に始まり、ネズミ捕りを期待された江戸、昭和から、「癒し」の存在となった今日に至るまで。変幻自在に繰り広げられたサバイバルの歴史と戦略を、軽妙な筆致で綴る「ドラ猫賛歌」!

●本書の内容

  1. 序章「ドラ猫」総論
  2. 第1章「肉食系巨大グループ」の頂点にのぼり詰めた猫
  3. 第2章「イエネコ」のはじまりはネズミとともに
  4. 第3章平安京の貴族はなぜ猫を繫いだのか
  5. 第4章猫はなぜ化けたのか
  6. 第5章ドラ猫のスタンダードは短尾の日本猫
  7. 第6章明治から平成へ~ニッポン猫陣地変遷史
  8. 第7章「太々しすぎるドラ猫」たちが未来を拓く
  9. 終章人生に寄り添うドラ猫たち